物理学の本を読む

最近、物理と歴史の本を集中的に読んでいる。まずは物理の方について書いてみたいと思う。

私はもともと理学部出身であるが、大学卒業後に就いた仕事は大学で学んだこととはほとんど関係なく物理からも遠ざかってしまった。たまにブルーバックスや読み物系に手を出すだけで、きちんとした本を読むようなことはなくなっていた。

それがここ最近は物理学の教科書を少しずつ読むようになった。ブログ「とね日記」を読んだのがきっかけだ。この方は物理・数学の本を大量に読まれてそれを記事にしており、最近は「300冊の理数系書籍を読んで得られたこと」という記事を書いている。

私がこのブログを初めて知ったときにはまだ300冊にはなっていなかったが、それでも200冊以上は読まれていた。そして私はこの数に衝撃を受けた。

研究者ではない人がそんなに読めるのか。それまでなぜか私は、物理や数学の教科書は時間をかけて読むようなものだと思い込んでいた。1ヶ月あるいは数ヶ月。いやきちんと理解するためにはもっとかかるかもしれない。そう思い込んでいた。

しかし、数年で200冊も読むということはそのような読み方はしていないはずだ、流し読みのように物理の本を読んでも良いんだと、その時の私は失礼にも思った。考えてみれば、私は物理以外の分野、たとえば歴史・科学哲学・社会学などでは専門書に近いような本を、分かった気になって、いや分からないままに読み進んだりしてきた。だったら物理や数学であろうと全て理解できなくても、どんどん読んでいっても良いだろう。読書は自由だ。そう思ってから気が楽になって物理の教科書も読むようになった。

なお、「とね日記」さんのブログ記事をきちんと読んで、この方はすごい人で、上に書いた第一印象は私の失礼な勘違いだったと今では思っている。でも勘違いのおかげで、物理のおもしろさを再び楽しめているので、このブログとの出会いそして自分の勘違いに今ではとても感謝している。

ごめんなさい、そしてありがとうございまず。